昨年夏より地方創生の活動の一環である、「ながおか若者会議」に参加させていただいております。
いくつかのチームにより編成されているのですが、私は「食チーム」。
今回は【Snow full course】という、「雪」をテーマにしたイベントを開催いたしました。
雪国ながおかの自然があるからこそ生まれる美味しい食材「米・野菜・水」、それを先人たちの知恵で生かしてきた「酒・味噌・様々な保存食」、そしてそれを【創意工夫】して次世代へと継承していく事の出来る地域性と人柄。
そういった全ての文化に敬意を表した、一夜限りの特別なお食事会です。
シェフは日頃より進んで地元食材と向き合っておられる、「越後の台所 すずきち」鈴木将さん、「あさひ山蛍庵」曽田努さん、「とちおの洋食屋さん espoir」高林正和さん、「Patisserei VIGO」河上剣斗さんの四名。
それぞれの一皿に合わせて選んだ日本酒とのマリアージュで、本当に豊かな気持ちになれるフルコース。
ゲストの皆さまも、味はもちろんですが、色彩豊かで細部まで「ながおかの冬」をイメージした世界観に大変感激していられました。

会場内は、小国和紙さんと長岡造形大学の学生たちによる、和紙とライトを融合させた装飾が施されました。
また、外にはファイバークラフトの中にライトを入れたものを設置し、ゲストの方は雪原の雪灯りを眺めながらのお食事となりました。

↑ゲストをお迎えする前のテーブルコーディネート。
中央に小国和紙とわっぱを使った学生作のライト。ランチョンマットも小国和紙で、長岡の自然豊かな「海・山・川」をイメージ。
ランチョンマットはお品がきも兼ねており、わくわくするようなメニューがずらり。

↑こちらの和紙ライトは一輪ざしも兼ねており、スカートをはいているようでかわいらしいです。
今回のお花のイメージは、二月という事もあり、「早春を待ちながら、冬を楽しむ一夜」。新芽の緑が美しい木イチゴの枝や、本当に淡くて渋めの桃色で統一しました。
(小国和紙のコサージュ・お花はゲストの方へのお土産に

)
今のながおかは、週末・平日問わず色々な場所でイベントが開催されています。
私も、仕事や時には子供を連れてプライベートで出かけますが、「けっこう花って飾られていないんだな」と常々思います。
確かに限られた予算の中で「花の演出」というのは厳しいのかもしれません。
ただ、【あってもなくてもいいもの】というはかない美の中には、驚くほど人を感動させる魅力があります。
消えてしまうからこそ印象に残る・花でしか表せない季節感。
「いつも素敵なお花が迎えてくれるよね」
そんな文化都市「ながおか」になると、とっても素敵だなと思う今日この頃です。